HOT適用疾病群-2802
間 質 性 肺 炎、 肺 線 維 症
 間質性肺炎 
☆  間質(肺胞の壁)を主体に炎症が起こっている肺炎。 色々な肺炎で起こる病態であり、一つの疾患を示す病名ではない。

      

 肺線維症  
☆  間質性肺炎の組織の修復過程で、肺の間質が線維化し、 ガス交換の機能が極端に低下したもの。
     広義では、間質性肺炎が慢性化した終末像。
     狭義では、突発性間質性肺炎(IIP)を指す

◇肺胞を構成している組織、言い換えれば空気の入っている部分を除いた肺胞の部分(肺胞の壁;肺胞隔壁)を間質と呼ぶ。この間質を主体に炎症が起こっている肺炎を間質性肺炎という。 

 ◇この間質性肺炎は、放射性肺炎、薬剤性肺炎、ウイルス性肺炎のほか、膠原病の合併症として起こる肺炎など、色々な肺炎で起こってくるが、原因が分からない場合も少なくない。
 ◇その中には、間質が繊維化して、ガス交換の機能が極端に低下するものがあり、これを肺線維症と呼んでいる。

◆突発性間質性肺炎(IIP)

臨床症状;  


◎呼吸困難、特に、体動時の呼吸困難と乾性咳が主症状。
◎発症時や急性増悪時には上気道炎の症状を見ることがある。
◎末期には、呼吸不全や肺性心となって死亡する。

呼吸機能検査; 


◎拘束性換気障害と拡散障害(肺胞から赤血球への酸素の配達・拡散の障害)がみられ、 その結果、低酸素血症をきたします。

合 併 症;  
◎心不全(右室肥大、肺性心が原因)、
◎呼吸器感染症(ステロイドや免疫抑制剤の使用時に増加する)、
◎肺がん(本症の19.2%)、気胸が主なものです。

       

平均生存率; 

       


◎初発症状から4〜6年。 
◎特に高齢者。呼吸困難、Hugh-Jones 3度以上。PaO2が60torr以下。
◎ステロイド無効、肺性心、肺癌合併の症例は予後が悪くなります。

 治   療;
◎ステロイド剤(あまり有効でない)、免疫抑制剤を使用する。

生活管理が重要


◎特に風邪は急性増悪をきたすことがありますので、感染対策には、十分な考慮が大切です。

 その他、


◎理学療法、在宅酸素療法、心不全対策などが行われます。

 
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