肺    癌 hot-2809
病  態
◎1998年のわが国の肺癌死亡は51,000人で,胃がんを抜いて、癌死亡の第一位となっています。そ して、この肺癌の急増は今後15年間継続すると予測されています。
◎患者は40歳台から次第に多くなり、50歳台、60歳代が圧倒的です。
 また、男女比は31で、男性に多い癌の一つです。

種  類   
◎肺癌は、発生した部位によって、肺門癌と肺野癌に分けられます。
肺門癌は、主気管支から肺門部分に分枝するまでの部分に発生する癌です。
◎健康診断の単純X線撮影では発見しにくく、咳、痰などの自覚症状があって、痰の検査などで発見さ れることが多いのが特徴です。
肺野癌は、肺門部より先の気管支から肺胞側に発生する癌です。
◎大きくなっても、自覚症状が無く、健康診断の単純X線撮影で発見されることが多いのが特徴です。

症  状 
◎咳、痰; 最初の症状が咳や痰であることが最も多いです。
◎胸痛,背部痛; 肺の末端に発生した肺野癌が胸膜を巻き込んだり、胸壁を破壊したときに、しばしば 起こります。
◎呼吸困難; 癌性胸膜炎による胸水貯留で肺が圧迫されたり、肺門癌が太い気管支の内腔を詰まら せ、片肺全体が無気肺になった時などに起こります。

検査と診断 
 ◇肺癌の検査には、胸部X線撮影と確定診断とがあります。
◆胸部X線撮影;
 ■肺癌の検査では、まず第一に行われます。異常な陰影が写った場合は、  およその部位、大きさ、進行度合いなども分かりますが、肺癌であることを証明するためには、確定診断を行うことが必要です。
◆確定診断; 
■がん細胞の有無を確認する検査で、内視鏡検査と痰の細胞診があります。
■内視鏡検査;口から気管支ファイバースコープを入れて,直接見ます。
■痰の細胞診;痰を顕微鏡で見て、がん細胞の有無を確認します。

治  療  

外科療法《肺切除療法》、放射線療法、化学療法、免疫療法の4つがあります。

肺癌は、広がりの段階によって、進行度がΙからWに分けられていて、進行度によって、治療法が異なります。進行度T、Uなら外科療法が最適ですが、高齢や全身状態が悪い場合は、放射線療法を行います。進行度Vでも、胸水が溜まっていなければ外科療法を行います。進行度Vで胸水が溜まっている場合や、進行度Wでは、化学療法や免疫療法が中心となります。

また、低酸素血症に伴う呼吸困難が見られる場合には、酸素療法を実施します。

(ターミナルケアー)


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