Hot-2900

在宅人工呼吸療法(HMV, Home Mechanical Ventilation

定義;  長期にわたり、持続的に、人工呼吸に依存せざるを得ず、かつ、安定した病状にある患者について、在宅において実施する人工呼吸療法のことを、在宅人工呼吸療法と言います。
 そして、大きく分けると、次の二つに分けられます。
分類;   陽圧式人工呼吸

 気管切開による人工呼吸も、陽圧式になります。
 HOT患者に多い、鼻マスクによるものも、同じように、陽圧式に含まれます。

 鼻マスク NIPPV;(非侵襲間歇陽圧人工呼吸、Non-invasive Intermittent Positive Pressure Ventilation)と、言われる方法で、気管切開しないで、在宅で、療養する事が出来ます。

陰圧式人工呼吸


鼻マスク方式の人工呼吸(NIPPV) について
NIPPVの対象; U型呼吸不全(高炭酸ガス血症を伴う呼吸不全)
NIPPVの適応症;

呼吸器疾患;  肺結核後遺症、肺気腫など、
神経筋疾患;  筋ジストロフィーなど。
急性期の呼吸管理;  術後呼吸不全など、

NIPPVの適応基準; まだ、明確な適応基準は、規定されていないよう。
NIPPVの定義;  鼻マスクを用いて行う換気補助療法。
対象患者; 主たる対象患者は、HOT患者のうち、夜間に炭酸ガスを排出できない患者(U型呼吸不全)。
潜在患者は、
HOT患者の10%程度で、そのうちの大部分が(80%)がHOTとの併用治療といわれている。
HMVの疾患別比率
在宅NIPPV 在宅TIPPV
COPD 27% 13%
結核後遺症 35% 20%
神経筋疾患 14% 52%
その他 24% 15%


      NIPPV の利点と欠点
利  点 1.    気道内挿管をしなくて良い。挿管の手間が要らず、リスクも少なく、直ぐ、人工換 気が出来る。
2.     食事・会話が出来る。意思の疎通も出来、精神面、栄養面でも優れている。
3.     鎮静剤の量が減らせる。意思状態の把握が簡単。薬剤の副作用がない。
4.      感染の機会が少ない。気管内に異物が無いので、感染の機会は減る。(痰が出せれば)。
5.  ONOFFが簡単。試しに外してみることが可能。換気を休んで、水を飲むなども可能。
欠  点 1. 気道の確保が出来ていない。意識が良くても、年寄りでは誤嚥が否定できない
2 高い気道内圧が掛けられない。必要なら挿管する。(逆に、圧外傷が起こりにくのも利点)
3. 機種によっては、FiO2の調節が難しい。
4. 患者の協力が必要。
5.  気道の直接吸が出来ない。最大の欠点。挿管になる最も多い原因でもある。
6. マスクの圧迫による発赤や潰瘍の発生。数日以上連続して使用すると、問題になる。
7  顔面の変形や、チューブなどでマスクがあわない。これは工夫次第でもある。


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