(たぶん)15分でできる!RedHat Linux 9で日本語TeX環境の構築
このページは私の覚え書きのために作成したものです・・・。
TeX初心者・Linux初心者の方には参考になるかと思い公開します。
もし間違い等があればご指摘ください。

最新版のteTeXやその他必要なものを新たにインストールするのは私には非常に面倒でしたので
RedHat Linux 9収録のTeXパッケージをちょろっといじって日本語を使用できるようにします。
基本的な文章の作成を可能にするだけですので悪しからず。・゚・(ノ∀`)・゚・。

私のRedHat Linux 9は2003/7頃の雑誌におまけでついてあったフリーのものです。

●RedHat Linuxインストール時の注意

TeXに必要なパッケージを選択する必要がありますが、(たぶん)いろんなグループに散乱してまして
依存関係とかあるので、わからなければ
フルインストールしてください。
このHPの解説は、フルインストール直後の初期状態からの設定のお話です。
いろいろごにょごにょした後ではうまくいかないかもしれません。

●各種設定時の注意

各種設定を行う際、後々「書き換える権限がありません」と赤帽が喧嘩をうってくる場合があるので、
事前に
suコマンドで管理者権限に移行するか、ログイン時に管理者(root)権限でログインします。
ただし、前者をお勧めします。

 1. pxdvi関連の設定
まず、/etc/vfontcap と /etc/vfontcap.ja を修正します。
vfontcapを開いて
min:\
:fc = default-ttf:
goth:\
:fc = default-ttf:
となっている部分を
min:\
:fc = r-kochi-mincho:
goth:\
:fc = r-kochi-gothic:
のように書き直して上書き保存します。
vfontcap.jaの修正もvfontcapの場合と全く同じ作業なのでごにょごにょします。

次に、/usr/share/texmf/xdvi/vfontmapを修正します。
vfontmapを開くと
mgoth maru
fmin fmin
fgoth fgoth
のように書かれていますが、この上でも下でもどっちでもいいんで
min min
tmin tmin
nmin min
goth goth
tgoth tgoth
ngoth goth
jis min
jis-v tmin
jisg goth
jisg-v tgoth
dm min
dg goth
ryumin-l min
ryumin-l-v tmin
gtbbb-m goth
gtbbb-m-v tgoth
futomin-b min
futomin-b-v tmin
futogo-b goth
futogo-b-v tgoth
jun101-l goth
jun101-l-v tgoth
を書き加えて上書き保存してください。

pxdviのウィンドウの幅を大体A4縦の幅に合わせます。
(初期設定のままでよければここの修正は必要ありません。)

/usr/share/texmf/xdvi/XDvi を開いて

XDvi.Geometry: 640x700+0+0
を、どこでもいいのですが一番上の行にでも書き加えて上書き保存します。

サイズを変更したいならば、上の640の部分が幅、700の部分が高さなので適宜書き換えてください。

 2. pdvipsの設定
/usr/share/texmf/pdvips/config/config.psを修正します。
config.psを開いて
% p +myfonts.map
のすぐ下の行あたりに
p +japanese.map
を書き加えて上書き保存します。

さらに、初期設定のままではpdvipsを実行すると印刷が始まってしまうので、嫌な人は

o |lpr
の部分を
% o |lpr
のように、コメントアウトしてください。
 3. jsclassesの追加
奥村先生の新ドキュメントクラス(jsclasses)を追加させていただいく場合に以下の作業が必要です。

まず、お好きなところにフォント関連のファイル

jis.tar.gz(jis/jisgフォント)
morisawa.tar.gz(morisawaフォント)
を保存します。
次に、/usr/tmpに保存したと仮定して、Terminalで
# cd /usr/tmp
# tar xvzf jis.tar.gz
# tar xvzf morisawa.tar.gz
# mv jis/tfm/ptex/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/
# mv jis/vf/* /usr/share/texmf/fonts/vf/ptex
# mv morisawa/tfm/dvips/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex
# mv morisawa/tfm/ptex/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex
# mv morisawa/vf/* /usr/share/texmf/fonts/vf/ptex
# mktexlsr
と入力します。
さらに
# cd /usr/share/texmf/ptex/platex
# mkdir js
と入力し、/usr/share/texmf/ptex/platex下にjsディレクトリを作成します。
このjsディレクトリの中に
jsclasses.zip(新ドキュメントクラス)
を保存してから
# cd js
# unzip jsclasses.zip
# mktexlsr
と入力します。
 補足A. amsmath.styの修正
amsmathスタイルとtxfontsを使用する際、読み込む順番によっては、\intや\idotsint等のコマンドを
含んだソースをコンパイルしようとするとエラーメッセージが表示される場合があります。
/usr/share/texmf/tex/latex/amsmath.styを開いて(どこでも構いませんが)一番上あたりに
\let\int\relax
\let\iint\relax
\let\iiint\relax
\let\idotsint\relax
と書き加えることで解決する場合があります。
 補足B. ghostscriptの用紙サイズ設定
TeXで作成した日本語を含む文章をPDFにするには、いったんpdvipsでpsファイルを作成してから
ghostscriptのps2pdfでPDFファイルを作ります。
初期設定では用紙サイズがU.S.letterになっているので他の用紙サイズ(A4とかA3とか)の文章では
変なサイズのPDFになってしまいます。

そこでサイズを変更するには次の2通りがあります。

i) ps2pdfを実行する時に設定する
platex→pdvipsでpsファイルを作成してから、Terminalで
$ ps2pdf -sPAPERSIZE=a4 inputfilename.ps outputfilename.pdf
ii) gs_init.psを書き換えてデフォルトを他のサイズにする
/usr/share/ghostscript/7.05/lib/gs_init.psを開いて(今は7.05じゃないかも)
% (a4) /PAPERSIZE where { pop pop } { /PAPERSIZE exch def } ifelse
の行がコメントアウトになっているので
(a4) /PAPERSIZE where { pop pop } { /PAPERSIZE exch def } ifelse
のように%を削除して上書き保存します。

A4サイズ以外に変更したいなら a4 を a3 や a5 みたいに書き換えます。

 補足C. MS-Word等のフォントサイズにしたい
TeXの1ポイントとWord等のDTPの1ポイントは異なるサイズが定義されていて、TeXで作った文章は
同じポイント数でもDTPに比べ小さくなります。
和文ではさらに0.962216倍(jsclassesでは0.962216*0.961倍)になり、かなり小さくなります。

それでは、投稿論文や報告書などでWord等のフォントサイズが指定されている場合に困ります。
そこで、クラスファイルを修正してフォントサイズを調整します。

例えば、jsarticleクラスの12ptをDTPの12ptにしたい場合には
/usr/share/texmf/ptex/platex/jsarticle.clsを開いて

\ifnum\@ptsize=2
\mag 1200
\setlength\paperwidth{0.833333\paperwidth}%
\setlength\paperheight{0.833333\paperheight}%
\fi
の部分を
\ifnum\@ptsize=2
%\mag 1200
%\setlength\paperwidth{0.833333\paperwidth}%
%\setlength\paperheight{0.833333\paperheight}%
\mag 1298
\setlength\paperwidth{0.770416\paperwidth}%
\setlength\paperheight{0.770416\paperheight}%
\fi
と書き直して上書き保存してください。

クラスファイルの上の方を見るとptsize=2が12ptに対応しているということが分かります。

デフォルトのフォントサイズ(10pt)では\mag 1000と定義されています。
元の記述で\mag 1200(1200/1000=1.2倍)のように(TeXの12ptのサイズに)拡大している部分を

1200/(0.962216*0.961)1298

と計算して\mag 1298のように(DTPの12ptのサイズに)修正します。
また、文字と同時に用紙まで大きくしており

旧:1000/12000.833333
新:1000/12980.770416

と元の用紙サイズに戻すための縮小率を修正します。

12pt以外のフォントも同様の計算・書き換えを行うことでDTPサイズに合わせることができます。

 使用方法
以上で基本的な設定を行いました。
最後にテストしてみます。
\documentclass[12pt]{jsarticle}
\usepackage{times}
\usepackage{amsmath,txfonts}
\begin{document}
Hello, \TeX!

ちょっとだけ\LaTeXe
\begin{equation}
\iiint dx = x^2 + 3x + C
\end{equation}
どうですか?正常に表示されましたか?
\end{document}
このような他愛も無いソースを作成します(ファイル名はtest.texにでもしておきますか)。
Terminalで以下のコマンドを実行してテストしてみてください。
$ platex text.tex コンパイル・dviファイルの生成(platex)
$ pxdvi test.dvi dviファイルの表示(pxdvi)
$ pdvips test.dvi psファイルの生成(pdvips)
$ gv text.ps psファイルの表示(gv)
$ ps2pdf test.ps test.pdf pdfファイルの生成(ps2pdf)
$ xpdf test.pdf pdfファイルの表示1(xpdf)
$ konqueror test.pdf pdfファイルの表示2(konqueror)
 参考サイト
Linux での teTeX, pTeX, pLaTeX2e のインストール
TeX Q & A(以上Okumura氏)
Redhat Linux で TeX を使う(Toyama氏)
10pt≠10pt(Uchiyama氏)


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Last Modfied: Wednesday, June 23, 2004