最終話





【 渚からの手紙 】

『秋平くん、元気ですか。この手紙を読んでるっていうことは、私は死んでるっていうことだと思います。

まず、色々とありがとうございました。秋平君に出会えて本当に良かったと思います。半年ぐらいの短い時間だったけど、思えば私の人生で、秋平くんと出会ってから、闘病生活は苦しかったけど、一番輝いていたと思います。

本当なら、ここで、忘れてって書くのが筋かもしれないけど、無理だと思うし、忘れてほしくないからそうは言いません。でも、私のことを思って、いつまでもくよくよしないで下さい。秋平くんの性格から、それが心配です。絶対、好きな人ができると思います。その時に、私なんかのことを考えず、正直になってください。

最後に、私の仕掛けた最後の悪戯の種明かしをさせて下さい。志保から、ミサンガを受け取ったでしょうか。秋平くんのミサンガは赤だったはずです。霧島君が緑、志保が黄色。お気付きかもしれませんが、私は青です。でも、私は青いミサンガを二つ作りました。一つは、多分私が今秋平くんの近くで着けています。もう一つは、秋平くんのすぐ近く、封筒の中にあります。秋平くんが本当に大切だと思った人に、その青いミサンガを渡してください。それで、贅沢かもしれませんが、いつまでも私のことを忘れないで下さい。

ちょっと臭いかもしれませんが、このへんで閉めてみたいと思います。それでは、私はいつまでも、秋平くんたちの思い出の中で生き続けて、秋平くんたちを見守っていきます。

 おおきに!                  

 あなたの愛しの渚より』




FIN




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